~もっと便利につかえる~ ウォークインクローゼット

春の心地良い陽気が日ごと増えてきました。あと少しすれば衣替えの季節。新生活になる人も多いこの時期は、部屋の模様替えや収納を見直したくなるという方も多いようです。
「ウォークインクローゼットのある家に住みたい」。新築やリフォームを希望される方の多くがおっしゃる言葉ですが、いざウォークインクローゼットのある家に住んでも上手に使いこなせず、散らかってしまうという声も。
ウォークインクローゼットは広い収納スペースだからこそ、有効利用しないと雑然となりがちです。使い方、設置場所、収納グッズなどをうまく使って整理整頓しやすい快適な収納スペースにしたいですよね。
今回はそんな「ウォークインクローゼット」についてご紹介したいと思います。

【1】 ウォークインクローゼットをキレイに使うには


同じ収納でも壁面収納やタンスと違い「ウォークイン」できる、つまり歩けるスペースがあるため広いです。ただ、その床に物を置いてしまい「足の踏み場がなくなり片付かない」、とお困りの声もよく聞きます。広い収納スペースは使いこなすコツが必要なのです。

具体的なコツは、収納・片付けの基本「物の居場所を決めて見える化」することです。
広い分、段ボールや収納ボックスなどを積み上げてしまうと、結果的に何がどこに収納されているのかが見えなくて片付かなくなってしまいます。

衣類は基本的にはハンガーパイプに吊るして収納します。その際に、ワンピースやコートなどの長い丈の物とジャケットやブラウスなど短い丈の物でエリアを分けると、短い丈のエリアの下に収納スペースがつくれます。またハンガーパイプを奥と手前に2段設置しておくと、衣替えの時に手前と奥を入れ替えて収納できるので便利です。

パイプ上の棚は埃が溜まりやすいので、箱に入れて収納するのがおすすめです。そうすることで拭き掃除がしやすく、物にホコリも被りません。帽子やバッグ等いくつか種類があるものを箱に入れてしまう時は、中身が分かるように写真を貼るか、メモを貼ると出し入れもスムーズです。

また収納ボックスなどは、キャスター付きのものにすることで出し入れしやすく、掃除もしやすくなります。ウォークインクローゼットは収納の扉が個別に無い分、掃除機をかけやすくすることもキレイに使う大切なポイントです。

【2】 使いやすい設置場所は


ウォークインクローゼットは通常はメインベッドルームに設置することが多いですが、それ以外にも日常生活の動線を考えて設置すると、より快適に使うことができます。

例えば、寝室とクローゼットが2階にあり、ランドリールームが1階の場合、洗濯物を毎回2階に運ぶことは階段の上り下りを考えると手間です。ランドリールームとつなげたウォークスルークローゼットとすれば、リネン類の収納なども容易に出来て家事が楽な動線となります。

他にも、ウォークスルーシューズクローゼットとして玄関脇に設けることで、コートクロークと兼用したり、室内に持ち込みたくないようなスポーツ用品やペット用品などを収納することもできます。花粉の時期のコートやレインコートを収納するのにも活躍します。

【3】 ウォークインクローゼットで使いたい収納グッズ


先に述べたように収納の基本は「見える化」することなので、なるべくどこに何が収納されているか分かりやすくすることが大切です。そんな時に便利なグッズをご紹介します。

●吊り下げ収納ラック
ハンガーに吊るすと型崩れが気になるようなニットや、ハンガーにかけられないマフラーなどを収納するのに便利です。ひと目で、どこに何が収納されているか見やすいのでおすすめです。

●透明窓付き帽子収納ケース
帽子は型崩れや湿気、埃から守る意味でも収納ケースに入れてしまうのがベストです。でも、量が多いとどこに何が収納してあるか忘れてしまいがち。そんな時に、透明窓付きのケースにすれば分かりやすいのでおすすめです。

●キャスター付きスタッキング引出し収納
たたんでしまえる物や下着などを収納するのに活躍する引出し収納は、収納したい量が増減した時に調節しやすいスタッキングのタイプが便利。キャスター付きにすることで掃除の際の移動が楽です。

●マチ付き衣類カバー
季節外の衣装や普段は着ないフォーマルウェア等を収納するのに役立つ衣類カバーはまとめて数枚収納できるマチ付きタイプがおすすめ。埃などから衣類を守ることもできます。普段は、あまり出し入れしないハンガーパイプの奥のスペース等に収納しましょう。

●連結できる平台車
水やストック用品など段ボールごと収納している方も多いのでは?段ボールで収納している物や、重い物等は台車の上に乗せて収納すると出し入れの際、腰への負担が軽減されるのでおすすめです。

ここでご紹介した以外にも、通販やインテリアショップに様々なグッズがありますので、ご自身に合うものを見つけて取り入れてみてください。

毎日の暮らしに欠かせない収納の中でも収納力があり、使い方のお悩みも多いウォークインクローゼットについてご紹介させて頂きました。住宅カタログや実例集などにもウォークインクローゼットの事例が掲載されていますので、是非イメージを膨らませてください。

執筆・監修・情報提供:吉田美帆

一級建築士/インテリアコーディネーター/宅地建物取引士/武蔵工業大学建築学科(現東京都市大学)卒業、大手設計事務所にて小学校・保育園等の設計、マンションディベロッパーにて企画等を経て独立。執筆やセミナー、講演会など幅広く活躍する。
・1996年 武蔵工業大学卒業設計蔵田賞受賞
・2011年 国際森林年間伐材利用コンクール審査員賞受賞
・2016年 フランス国際映像コンペ(MCSD)受賞

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