おうちでリフレッシュ ~トレーニングスペースのつくり方~
太陽がふりそそぐ夏本番となりました。健康の為に外で身体を動かしている方も多いと思いますが、真夏の屋外のトレーニングは熱中症のリスクもあります。そんな時に有効なのが自宅で行うトレーニングです。最近は大勢が集まるジムやスタジオに行くのに抵抗がある方も多く、オンラインで教えてくれる動画なども増え、おうちトレーニングに注目が集まっています。
今回は、そんなおうちでできるトレーニングルームのメリットやつくり方についてご紹介します。
【1】 おうちトレーニングで健康習慣
健康の為に、身体を動かしたり鍛えたりする方は増えていますが、最近注目されているのが自宅で身体を動かすための「トレーニングルーム」。そんな「トレーニングルーム」にはメリットが沢山あります。
たとえば、外でランニングする習慣のある方も、雨や暑さによって、できない日もありますが、自宅であれば天候に左右されません。
また、ジムに通うのが面倒で結局続かなかったというケースもよくありますが、自宅であれば、毎日気軽で継続しやすいという点もメリットの1つです。
親子や夫婦など家族で一緒にできるのもトレーニングルームだからこそ。何より、経済的にもかなりメリットがあるといえるでしょう。
では、具体的にどのようなトレーニング方法があるのかご紹介します。
・「筋トレ」
ダンベルなどのトレーニングツールを使ったものから、腹筋、腕立てなど自重トレーニングなど手軽なものまで幅広くできます。単調になりやすいので他のエクササイズと合わせると良いでしょう。
・「ヨガ」
様々なポーズを通して身体と心の両面にアプローチするヨガは、しなやかな身体をつくり、精神的にも安定できる効果が期待できます。
・「ストレッチ」
身体の柔軟性を高めるストレッチは運動が苦手な方でも取り組みやすいトレーニングです。他の運動のケガ防止にも役立ちます。また、腰痛や肩こりなどの解消にも良いと言われます。
・「ダンス」
楽しみながらできるのが最大のメリット。ジャンプして音を立てるようなアクションが無いものなども最近増えているので、マンションなどで下階の方への配慮が必要な方も取り組みやすく、親子でも楽しめます。
【2】 おうちトレーニングルームのつくり方
では、実際に自宅でトレーニングするのにどのような空間をつくればよいのでしょうか。大がかりな工事が必要と思われるかもしれませんが、腕立て伏せやヨガマットを置いてヨガをするには、1畳あれば十分です。
もちろん、1部屋をまるまるトレーニングルームとしてつくり込むのも良いでしょう。
その際に、あると便利なのは全身が映せる鏡です。ダンススタジオのように壁一面ミラー張り、ということができなくても、一部の壁などに全身鏡があるとポーズなどの確認や体形のチェックができてモチベーションがあがります。
最近ひそかに人気なのが、自宅の壁にボルダリングを取り付ける方法です。間仕切り壁などにある色とりどりのホールドは、見た目もポップで可愛らしい印象になります。ガレージのある方は、そのガレージの壁をボルダリングスペースにするのもいいですね。子どもも楽しみながらトレーニングができるのでおすすめです。専用のキットがあるので本格的なボルダリングが楽しめます。
1畳ほどのスペースも取れない場合は、リビングや廊下などのちょっとしたスペースを利用して身体を動かせるような工夫をしてみましょう。
たとえば、天井にバーを取り付けてぶら下がれるようにするのも、省スペースとなりおすすめです。リビングにつければテレビを見ながら懸垂などのトレーニングができます。
【3】 トレーニングルームを作る際の注意点
トレーニングルームを作る際に気を付けたいのは、主に衛生面と安全性、そして耐久性です。
トレーニングをすると汗をかくので、床などは清掃しやすい床材がおすすめです。タイルのような硬い床材は足腰に負担がかかりますので、適度な柔らかさのあるフローリングやビニル床シート、コルクタイルなどで「抗菌性」のあるものがおすすめです。床には、ヨガマットなどのクッション性の高いマットを敷くことで、床へ直接汗が落ちるのを防いだり、足腰への負担が軽くなるなど、より衛生的で安全になります。
できることなら、汗を流す浴室の近くにトレーニングルームをつくると、汗で汚れる範囲がせまくなり、運動後すぐに身体を洗い流せます。
天井にバーを設置したり壁に鏡を設置したりする際は気をつけましょう。耐力のない壁や天井に設置してしまうと、バーが外れたり、鏡が倒れてきたりと危険が伴います。一般的な住宅では壁は石膏ボードという壁材なので、合板や木材などの下地が入っているかを確認して、無ければ入れて補強するようにしましょう。
トレーニングルームの魅力やつくり方についてご紹介しました。ご自宅でトレーニングできる空間を整えると「おうちじかん」がより快適なものになるはずです。住宅カタログや実例集などではさまざまな間取りが掲載されていますので、ぜひイメージを膨らませてください。