家の中の小さな庭 ~インテリアグリーンのある暮らし~
外を歩いていると、近所の庭木を眺める機会も多いのではないでしょうか。外の庭木も良いのですが、生活時間の長い室内のインテリアに植物を置くことで、見た目の美しさはもちろんのこと、さまざまな効果やメリットがあります。
今回は、そんなおうち時間を楽しめる「インテリアグリーン」の魅力や飾り方をご紹介します。
【1】 インテリアグリーンの効果
インテリアグリーン=観葉植物を室内に置くことで得られる様々なメリットや効果をご紹介します。
まずはなんといっても、「癒し」効果があります。視覚的にも緑色は目に優しく、リラックス効果が期待できることと、育てることの楽しさや充足感も得ることができます。
また、インテリアデザインの観点からも、観葉植物があることでお部屋のアクセントになりますし、緑色自体が、色彩のなかで調整役として機能することから、インテリアコーディネートの調整役としての効果があります。
さらには、植物の成分であるフィトンチッドなどに空気清浄効果があるという研究がアメリカのNASAをはじめ、いくつかの研究結果などで知られています。
癒し効果などが期待できるインテリアグリーンで日々の生活も快適で楽しくなるはずです。
【2】 インテリアグリーンのおすすめの飾り方
では、実際にインテリアグリーンの飾り方についてご紹介します。
まず基本として、リビングのコーナーに置く大きめの植物を選びます。インテリアのテイストに合わせて、雰囲気に合う植物またはお好きな植物をセレクトすると良いでしょう。
鉢カバーは、テラコッタや陶器、ラタンや樹脂ファイバーなど種類がいろいろあるので、インテリアに合わせて選びます。土が直接見えてしまうのは見た目にも良くないので、マルチングといって土の表面をココヤシファイバーや小石などで覆うとお洒落です。
大きめの植物が決まった次は、中ぐらいのサイズの植物を、プラントスタンドや家具の上などに置いて飾りましょう。手軽なサイズの植物を目線の高さに置いて身近に楽しむことができます。
大きめの植物はお部屋のアクセントとして1つ、中サイズや小サイズの植物はいくつかまとめて置くのもおすすめです。その場合は、鉢を同じシリーズの色違いや柄違い、サイズ違いで置くと、まとまりのある雰囲気になり素敵に飾れます。
またここ数年、吊るせるハンギングプランターも人気です。マクラメハンガーなどを使って下垂する植物などを飾ると、空間全体で立体的に飾れるので素敵な雰囲気を演出できます。
【3】 インテリアグリーンにおすすめの植物3選
最後に、どんな植物を選べば良いのか、そのポイントをご紹介します。
基本的には室内でも丈夫で育てやすいものを選びましょう。
病気になったり害虫が付いたりすると衛生的にも良くないので、外で育てる方が適している植物は避けたいところです。
おすすめは以下の3種類。
①フィカス系(ゴムノキ系)
フィカス・アルテシマ、フィカス・ウンベラータ、フィカス・リラータ、フィカス・ベンジャミンなどなど、フィカスと名の付くものは、クワ科フィカス属の植物で、ゴムノキの近隣種です。耐陰性があり、暑さや乾燥にも強いので育てやすくインテリアグリーンとしておすすめです。
ただし、枝を切った時に出る白い液は天然ゴムの成分なので、アレルギーがある方は注意が必要です。
②ドラセナ系
ドラセナ・リフレクサ、ドラセナ・コンシンネ、ドラセナ・コンパクタなど、ドラセナとつくものはキジカクシ科の近隣種で育てやすく、花言葉も幸福にまつわるものが多いのでギフトにもおすすめです。フィカス同様に明るい場所を好みますが耐陰性もあります。またフィカスよりも耐寒性は強めです。
③シェフレラ系
ウコギ科シェフレラ属。フィカス、ドラセナよりさらに丈夫で育てやすい植物です。病気や虫にもかかりにくく、日陰や寒さにも比較的強く、乾燥にも強いので外でも育てられます。カポックとホンコンカポックいう名前で流通することもあります。
あまり主張しすぎない樹形や葉なので取り入れやすく、他の植物とも合わせやすいのが特徴です。
「インテリアグリーン」の魅力や飾り方についてご紹介しました。室内にいながら植物を楽しめる空間があると「おうちじかん」がより豊かなものになるはずです。住宅カタログや実例集などではさまざまな間取りが掲載されていますので、ぜひイメージを膨らませてください。